トップページ微酸性電解水とは?
  
 

 


“微酸性電解水”と言うくらいですから、当然この液体のpHはやや酸性よりの微酸性でヒトの肌のpHと同じ範囲です。除菌・殺菌・消臭等の効果があり、味や臭いはほとんど無く食品添加物に指定された安全な水です。次亜塩素酸ナトリウム等の代替として今最も注目されている殺菌剤です。 

 ● 正式名称:微酸性次亜塩素酸水
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食品添加物対応(’02.6.10 官報 第3378号
 ● pH5~6.5/有効塩素濃度10~80mg/ℓ
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原料:希塩酸(薄い塩酸)又は塩酸に食塩水を加えた水溶液


※2012年4月、食品、添加物等の規格基準の一部改正(厚生労働省告示第345号)により、微酸性電解水の原料は従来の塩酸方式に加え、塩酸に塩化ナトリウム水溶液を加えた水溶液を使用することが可能になり、有効塩素濃度はこれまでの 10~30ppmから 10~80ppmの範囲に拡大されました。
※2014年3月には、希塩酸(塩化ナトリウムを含まない)のみを無隔膜電解槽で電気分解した有効塩素濃度10~60ppmの範囲の微酸性電解水は「電解次亜塩素酸水」の名称で環境省・農林水産省より特定防除資材に指定され、2017年3月にはJAS法の改正により有機栽培にも使用可能となりました。

 
 
 

 


希塩酸を無隔膜電解槽で電気分解し、全量を水で希釈して調整します。概略の製造工程は、次の概略フローのイラストで説明します。濃度調整された①希塩酸(原液)は塩酸タンクに保持されており、そこから②原液ポンプ③電解槽に供給されます。電解槽には耐食性の電極が内蔵されており、直流電流が掛けられ電気分解されます。無隔膜電解槽で生成された次亜塩素酸(HOCL)は、全量④主配管を流れる⑤原水に混合希釈され⑥微酸性電解水が生成されます。
 
 
 
 

 


2Cl → Cl + 2e

塩素イオンが電子を奪われ(酸化)塩素となります。この塩素が一定の条件で水と反応して
次亜塩素酸が生成されます。これが殺菌物質です。

H2O + Cl2 → HOCl + H + Cl

電気分解では、次亜塩素酸以外の副産物が生成しないように条件を選ぶ必要があります。 一方、陰極では水素ガスが生成しますが利用されず大気に排出されます。

2H + 2e → H2

水素の発生量はごく僅かですが蓄積されると危険な場合もあるので、換気のよい部屋に設置したり、微酸性電解水を直接タンクに溜めて使用する場合は、タンクに排気管などを設置する必要があります。
 
 
 

 


微酸性電解水と次亜塩素酸ナトリウムや他の殺菌剤との殺菌力が異なるのは、主に液のpHの違いに依ります。含まれる成分と次亜塩素酸の含有量は次の図のように変化します。 
 
  pH が 7 を超えると次亜塩素酸分子(HOCl)は急激に減少し、その分次亜塩素酸イオン(OCl)の量が増加します。次亜塩素酸イオンは殺菌効果がほとんどないため、pH が高くなると殺菌効果が低下します。逆に pH が 3 より低くなると塩素分子(Cl2)の比率が高くなり、気化して空中に飛散するため安定度が下がり、塩素臭が感じられるようになります。微酸性電解水が “微酸性” である理由は、殺菌効果の主体である次亜塩素酸分子(HOCl)を高い比率で含む状態を維持するためです。使用するには pH が 5 以上 6.5 以下です。また、食品添加物としての有効塩素濃度は 10~80ppm ですが、これは十分な殺菌ができ、かつ食品に異臭味が生じたり食品の色や組織を痛めない限度として決めています。

HOCl(次亜塩素酸): OCl(次亜塩素酸イオン)
80~100       1

  80倍の殺菌力がある!
 
 
 



食品添加物の指定要請のため実施された安全性試験
でいずれも異常がなく、厚生労働省から「人の健康を害しない」と評価されています。微酸性電解水は食品を直接殺菌できるだけでなく、使用中に万一誤飲したり飛沫が目に入ったりしても安全で特に異常は起こしません。


 食品添加物製剤指定(官報3378号)
  ・2002年6月10日認可
  ・2012年4月28日改定

 
 
 

 


微酸性電解水は、保存性に優れているのでタンクなどに溜めて使用することができます。ただし、直射日光に弱いので光が当たらないような構造にすることが必要です。密閉する必要はありませんが、フタなどを付けるだけで数日間は安定します。また、密閉した遮光容器では次のグラフのように比較的長期間安定します。(社内試験より)